「ファスティングは単なる絶食ではありません」
うぇる・なす板倉コーチの指導するファスティングは、短期的なダイエットを目的とするのではなく、健康になるために、
①食の意識を変える
②腸内環境を改善する
長期的な視点での考えの基に取り組みます
準備食(2日間)→断食(2日間)→回復食(1日間)
と期間を分けて実施します。
※準備食を抜いた3日間コースもあります
断食前の準備食

【準備食】
準備食は断食に備えて、
◎内臓の負担を減らして休ませる
◎腸内環境を整える
◎酵素が働くための補酵素(ビタミン・ミネラル)を補充する
これらの意味があり、断食の効果を上げるのに大切な準備となります
胃腸は畑と同じで荒れた土壌よりも、整った土壌の方がより良い肥料をより吸収してくれて、断食、回復食でよい腸内細菌を取り込むことができます
<準備食で食べる物>
NG食品:小麦製品、肉類、魚介類、卵類、乳製品(動物性たんぱく質)、刺激の強いお酒、コーヒーなどは消化に負担がかかり胃腸に負担をかけるので避けます。
OK食品:白米・玄米・粟・ひえ、豆類、野菜、果物などを中心にに摂取し、腸内環境を整えていきます
普段から食べ過ぎていたり、お酒を沢山飲む方は準備食の段階で「もの足りなさ」を感じつつも胃腸の負担が減るので、調子が良くなる感覚を覚えます。
お酒を飲まないので休肝日のよい理由にもなりますし、会食や飲み会が多い方は「ファスティングしています」の言葉の効果は、誘いを断る決定的な決意表明となります。
「食べない」ことで「食べる」を意識する断食

【断食】
2日間の準備食で内臓が休められ、良いものを取り込みやすい腸内環境に整ったところで2日間の断食に入ります
断食中は無添加酵素ドリンクと水分のみで過ごします
飲み方は自由ですが、持ち運びやすくペットボトルの水割りにするのが便利です
酵素ドリンクは消化器官に負担をかけずに、最低限のカロリーやミネラル、ビタミンが補給できるため、断食中の栄養補給として機能します
また自然の食物酵素が腸内細菌を整えてくれます
「断食は空腹で辛い!」とイメージされる方も多いですが、食べないと自らの意志で決めると意外と楽しく過ごすことができます
このときに私が一番大切にしているのが『自分のカラダの変化を感じ取る』ことです
普段、食べたい物を食べることが当たり前な状況で、いざ「食べない」状況になったときに自分が何を感じるのか、カラダはどんな変化をするのか、ここにしっかりと向き合うことで『食べることの意味』が深く理解することができます
その感覚を感じ取ってもらうために、ファスティング実践中に食の意識に関する言葉やリマインドを参加者に投げかけることを心がけています
参加された方からは、
「日頃の食べ過ぎに気付かされる」
「胃腸の負担がないからぐっすり眠れた」
「空腹感はあるけど忙しいと気にならない」
「むしろ集中できている」
「空腹感がクセになりそう」
との声もあがり、
ファスティングは休日ではなく、仕事しながらの平日に実践する方も多い理由の一つです
中には断食2日目辺りから、急に空腹感が消えて力が漲り集中力が上がるゾーン状態に入る人もいて、
私はこれを「ファスティングハイ」と呼んでいまして何度も経験しています
そんな非日常な体験を過ごせるのもファスティングの醍醐味です
この状況だからこそ「食べる」ことについてカラダの体感覚で感じ取り、考えることのできる大切な時間と体験となり得るのです
「当たり前」ではなく「有り難う」に気付く回復食

【回復食】
2日間の準備食、2日間の断食、を経て1日間の回復食へと入ります
ファスティングで一番大切なのが回復食です
「断食が終わった、よし!好きなものを食べよう」ではこれまでの期間が水の泡です
回復食の期間をどう過ごしたかによって、ファスティングの結果が決まると言っても過言ではありません
ここから何を食べるかによって腸内細菌が悪玉優位になるか善玉優位になるか、腸内環境が大きく左右します
<回復食のポイント>
まずは、お粥と具なし味噌汁で胃腸を慣らしていきます
そして 少ない量の食事でも十分体が動く、エネルギーが満ちてくる、この感覚を味わいながら普段いかに必要以上の食事を食べているのか、という感覚を得る方が多いです
今は味覚が敏感になっているはずなので、食べ物の味わいや食べる量など、普段と違う感じ方が出来ます
お粥と具なし味噌汁しか食べてないのに満腹、そして力が湧いてきて活発に動けるのが体感できます
参加された方からは、
「お茶碗一杯で十分満足できた」
「ご飯が凄く美味しく感じた」
との声があがります
食事内容は腸内環境が善玉優位になる内容で徐々に固形物を入れて、胃腸を慣らしていきます
その間もカラダの声を聞き向き合い、変化を感じ取ります。
そうすることで、食が自身のカラダにどんな影響を及ぼしているのかを体感し、食の意識を変えていきます。
ファスティング終了後は、何を食べれば腸内細菌が善玉優位で良い状態になるのか、逆に何を食べれば悪玉優位になるのか知識を得て、日常の食生活に戻ります
短期的な健康効果だけでなく、長期的な健康管理を目的とした食習慣を学ぶことができます。
短期間の『何も食べない』ではなく、その後の『何を食べるか』に焦点をあわせることが大切です
ある方は「今までの味付けがしょっぱく感じるようになり、薄味でちょうどよくなりました」と、
この味覚の変化は大きな収穫です
悪習慣に慣れるとなかなか気づくことが難しいです、ファスティングはよいきっかけになります
全日程を通して一人ではなく、仲間同士で感じたことや情報共有をしながら行うので、同じ体験をシェアしながら楽しく実践していました
「空腹感は辛かったけど楽しく行えた、沢山の気づきを得られました」
楽しみながら気づきを得ることは良い学びになりますよね
「ありがとう」の反対語は何だか分かりますか?
それは「当たり前です」
普段「当たり前」に食べている食が実は「とても有り難い」ことなのだと気が付くのです
ファスティングは6ヶ月に一度のペースで行うと良いサイクルで腸内環境が保てます
忙しくて時間が取れない人は準備食無しの3日間でも十分効果は得られます
食事は毎日摂取するので、健康に大きく影響します
ファスティングで変えていきましょう、食の意識
健康習慣を形成する健康経営の取組を、前向きに取り入れて実施していきましょう
◎健康経営優良法人認定の「⑨食生活の改善に向けた取り組み」項目に適合します