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ピロリ菌の検査をしてきました。

うぇる・なすの板倉です、


普段はスポーツトレーナーとして活動し、プライベートでは山を走り抜けるなど健康体そのものなのですが、

 

ピロリ菌検査をしようと思い立ったきっかけは、月1で開催している【うぇる・なす働く人の健康コミュニティ】にて笠井が登壇した 「がんの50%は予防できる!がんリスクの減らし方」にてピロリ菌とがんリスクについての相関関係を知ってしまったからであります。

 

 



◎動画「がんの50%は予防できる!がんリスクの減らし方」

https://youtu.be/ka-_SjNx4P8

 

うぇる・なす共同代表の笠井はがん情報のスペシャリストであり、 一緒に仕事をしているとがんに関する様々な情報を耳にする機会が増えました。

 

そこで今回ピロリ菌に関しての情報が 強く印象に残り、今回の検査に至ったのであります。

 

 

<そもそもピロリ菌て何?>


ピロリ菌は、正確には「ヘリコバクター・ピロリ」といい、胃の粘膜に生息しているらせん形をした細菌です。

 

胃には強い酸性の胃酸があるため、通常の細菌では生息できない環境ですが 、ピロリ菌が生み出している「ウレアーゼ」という酵素が胃の中の尿素を分解してアンモニアを作りだします。

 

アンモニアはアルカリ性なのでピロリ菌のまわりの胃酸を中和して、強い酸性の胃酸の中でも生息できるのです。

 

 

◎ピロリ菌トリビア:ピロリ菌はお尻についているべん毛を1秒間に100回転位回転させることで胃の中を、人間で言うと100mを5.5秒で泳ぐほどの超スピードで泳ぎ移動することができます。 オリンピックに出場すれば間違いなく金メダルですW


<ピロリ菌と胃がんの因果関係>

 子供の頃に感染し、一度感染すると多くの場合、除菌しない限り胃の中に棲みつづけます。ピロリ菌に感染すると、炎症が続きますが、この時点では、症状のない人がほとんどです。

 

日本人の胃がんの原因は9割以上がピロリ菌が占めていると言われています。

 

ピロリ菌を持つ全員が胃がんが発生するわけではありませんが、ピロリ菌の感染者は胃がんのリスクが約5倍に高まることが分かっています。

 

実際に、萎縮の程度や年齢によっても異なりますが、10年間の経過をみた事例として、ピロリ菌感染者のうち約3%(1246人中36人)が胃がんを発症しました。

その一方、ピロリ菌に感染者していないものからは胃がんが1人も発症しませんでした(280人中0人)。

つまり、ピロリ菌に感染していると胃がんのリスクが高くなります。

 

さらにピロリ菌感染の既往という状態、以前にピロリ菌感染胃炎粘膜であったが萎縮が進みすぎてピロリ菌すら生息できなくなってしまった粘膜の状態になってしまうと、最も胃がんができやすい環境になってしまいます 。

 

この状態ではピロリ菌検査は陰性と出てしまい危ない状態です。

 

こうなる前にピロリ菌検査をしておく必要があります。

 

 

文部科学省 食品成分データベースよりトリプトファン含有量トップ10の食品リスト
出典:文部科学省 食品成分データベース https://fooddb.mext.go.jp/ranking/ranking.html

 

 ピロリ菌に感染していると胃がん以外にも胃炎や潰瘍になりやすいという報告も出ています。

 

この話を聞いて一気に不安になりピロリ菌検査をしてピロリ菌感染者であるかどうかを調べ、 感染者であればを除菌をしようと思い立ちました。

 

ピロリ菌検査と除菌について調べると思いの外、手軽に安価にできることがわかりました 

 

 

<ピロリ菌検査について>


検査費用は内容にもよりますが、WHO(世界保健機関)がピロリ菌を「確実な発がん因子」と認定したことで日本でも除菌治療が健康保険に適用されるようになり、4000円~15000円程で検査できます。

 

胃潰瘍、十二指腸潰瘍のみならず、慢性胃炎にまでピロリ菌治療の保険適用が拡大されたということで、ピロリ菌による慢性胃炎の人を除菌することで胃がんの予防効果があることが証明されたためと考えられます。

 

ピロリ菌の検査はいくつか種類があり、大きく分けて内視鏡を使う検査使わない検査があります。

 

 

 

 

○内視鏡を使わない検査

内視鏡を使わない検査のメリットは何よりも体の負担が少ないというところです。

 

尿素呼気試験法

診断薬を服用し、服用前後の呼気を集めて診断する、簡単に行える精度の高い診断法で、主流の検査法のひとつ。

 

抗体測定

ピロリ菌に感染すると、抵抗力として菌に対する抗体をつくります。血液中や尿中などに存在するこの抗体の有無を調べる方法で、血液や尿などを用いて、その抗体を測定します。

 

糞便中抗原測定

糞便中のピロリ菌の抗原の有無を調べる方法です。

 

 

 

○内視鏡を使う検査

培養法

胃の粘膜を採取してすりつぶし、それをピロリ菌の発育環境下で5~7日培養して判定します。

 

迅速ウレアーゼ試験

ピロリ菌が持っているウレアーゼという、尿素を分解する酵素の活性を利用して調べる方法です。採取した粘膜を特殊な反応液に添加し、反応液の色の変化でピロリ菌の有無を判定します。

 

組織鏡検法

胃の粘膜の組織標本に特殊な染色をしてピロリ菌を顕微鏡で探す組織診断方法です。

 

 

この中でまず内視鏡を使うとなれば仕事は1日休まなければいけないのと、体の負担は大きいので悩むところであります。

内視鏡を使わない検査方法の中では尿素呼気試験が1番精度の高く、ピロリ菌の診断に最適である。2番目は便中抗原が精度が高い。 

 

調べてみると特にこの尿素呼気試験が1番手軽で精度が高い、ということがわかったのでこの方法で検査をすることにしました。

 

 

今回私がピロリ菌検査で選んだのが埼玉県東松山市の新井クリニック

理由は自宅から近かったということだけです(笑)

 

大きな総合病院などに行かなくても地元のクリニックで内科胃腸科などであれば手軽に受けられる検査なんです。

 

まずは検査予約のために 来院 して 日取りと検査までの準備説明を受けます。

検査日程が決まったら 来院 して検査に挑みます。 

 

 

<検査手順>

午前中の検査の場合は前日夜9時以降の食事は禁止となり、当日は絶食です。

 

お水は飲んでも構いません、この辺は胃カメラや大腸カメラなどと比べるとかなり準備の負担が少なく済みます。

検査自体は簡単トータル20分ほどで終わります

 

まずはじめに息を吹き込む呼気採取バッグを渡されて 中に息を吹き込みます

 

【以下検査手順】

1.検査薬の服用前に、呼気採取バッグに口をあて、呼気を採取します。

 

2. 検査薬1錠を、水100mlとともに、噛まずに服用し、服用後、体の左側を下にして、5分間横になります。

 

 

3.その後、15分間座って待ちます。

 

4.別の呼気バッグを口にあて、再度、呼気を採取します。

 

検査はこれでおしまい、結果は一週間後 来院 して直接聞きに行きます。

拍子抜けするほど簡単な検査でした。 

 

2. 検査薬1錠を、水100mlとともに、噛まずに服用し、服用後、体の左側を下にして、5分間横になります。

3.その後、15分間座って待ちます。

4.別の呼気バッグを口にあて、再度、呼気を採取します。

検査はこれでおしまい、結果は一週間後 来院 して直接聞きに行きます。

拍子抜けするほど簡単な検査でした。 

 

 

 

こちらが検査の領収書。検査にかかった費用は税込みで7700円でした。

 

そして一週間後ちょっとドキドキしながら検査結果を聞きに再び来院。

 

検査結果は陰性でした。

 

 

 

写真の表に示されている基準値が3U/mL以下であれば陰性であると判断されます。

 

私の結果数値は0.4U/mLでした。

 

一応超音波のエコー検査もしてもらい異常がないことを確認して検査は終了。

 

超音波エコー検査も入れて1830円。

 

検査代の7700円と合わせると合計9530円。

 

全体を通して手軽に検査が受けれるなと感じたのと、 何よりも胃カメラ内視鏡などの体にかかる大きい負担がないのが何よりでした。

 

 

<もしピロリ菌に感染していたら?>

たとえピロリ菌に感染しているとわかっても焦ることはありません、薬を服用すればほとんどの場合ピロリ菌を除菌することができます。

 

ピロリ菌を除菌するには薬を服用するやり方が一般的な方法を紹介します。

ピロリ菌の除菌療法は、1種類の「胃酸の分泌を抑える薬」と2種類の「抗菌薬」の合計3剤を服用します。

 

一次除菌療法

1日2回、7日間服用する治療法で、正しく薬を服用すれば1回目の除菌療法の成功率は約75%で、最近では約90%とする報告もあります。

 

二次除菌療法

一次除菌療法で除菌できなかった場合は、再び7日間かけて薬を飲む、2回目の除菌療法を行います。2種類の「抗菌薬」のうち1つを初回とは別の薬に変えて、再び除菌療法を行います。

 

一次除菌療法で除菌ができなかった場合でも、二次除菌療法をきちんと行えば、ほとんどの場合、除菌が成功すると報告されています。

 

 

大切なのはしっかりと薬を決めた用法、用量、期間で飲みきる事です。途中で飲むのをやめてしまうと薬が効かなくなるピロリ菌の耐性菌ができてしまうので注意しましょう。

 

この除菌療法は保険適用で3000円程度です。 

 

このピロリ菌と胃がんに関することだけでなく、事前の行動で防げるがんはたくさんあります。

 

現在日本人の死亡原因の1位はがんです。

 

他人ごとではなく自分事として、知識を得て行動することで愛する家族を守ることもできます。

 

我々うぇる・なすはそのお手伝いをしております。 

 


板倉直人

うぇる・なす共同代表

元キックボクシング日本チャンピオン

健康経営エキスパートアドバイザー、食育指導士 、ビューティ&ヘルシーフードアドバイザー

 

キックボクサー引退後は、プロアスリートとしての経験をベースに、多くの経営者・ビジネスマンなどに対して、健康になり仕事のパフォーマンスを高めるためのボディメイク、運動指導、食事指導を行っている。