リアルタイム経営パートナー河野会計事務所
河野さんが代表を務める河野会計事務所は、会計顧問、税務顧問から会社設立、資金調達を中心に、幅広く企業経営を支援しています。単に税金をいかに減らすかではなく、本質的な事業の成長と利益を出すための経営指導を行い、個人事務所としては都内でもトップクラスの顧客数をもつ事務所です。
■河野会計事務所HP https://kawano-tax.jp
板倉:河野さんは東京池袋で会計事務所を経営されていらっしゃる経営者ですが、筋トレを中心としたワークアウトを継続されていますよね。我々が最初にワークアウトのお手伝いさせていただいたときは、太ってきたと気にされていたんですか?
河野:43歳のときに前職の税理士法人を開業して、多くの従業員も抱え10年間死にものぐるいで走り続けましたが、気がつけば体はボロボロになっていました。このままではあと10年も続けられないなと思って、悩んだ末にそこを退任して個人事務所をはじめたんです。
それが53歳手前。カラダの節目ってやはり50歳ですね。このあたりから体力も目に見えて落ちてくるので、30、40代のときのようなペースではできないと感じました。
それで、仕事の環境は変わったんですけれど、体自体は変わっていないので、過去の蓄積もあって肩こりもひどく、とても疲れやすい状態でした。食事をしても膨満感があったりと常に体調が悪かったことを覚えています。
このままではまずい、何か変えないといけないと思っていたときに、たまたま板倉さんが運動・食事指導をしていると聞いて、利用させてもらいました。
心の中では何かしないとと思っていても、実際自分一人ではなかなか始められていなかったので、きっかけですよね。
当時の体重は68kgくらいでしたが、筋肉はついていないのでほぼ脂肪。腰回りのぜい肉もかなりありました。それでまずは体脂肪を落とすことを目標に有酸素運動中心のメニューを開始。あわせて食事指導もしてもらってまずは数ヶ月取り組みました。
板倉:体重、体脂肪を落とすときに、運動効果を高めるためにも適切な食生活と組み合わせるのがとても大事なんですよね。河野さんは1ヶ月目で-4.0kg、2ヶ月目過ぎた頃には-7.5kgと順調に体重を落とせましたよね。
【河野さんのワークアウト効果DATE】
期間:2018年3月30日 → 2019年11月9日
身長168cm
体重 68 kg → 57.5 kg
体脂肪 24.2% → 16.3%
内臓脂肪 13レベル → 8レベル
体内年齢 51歳 → 40歳
河野:体重が落ちて、次に感じたのは筋力がないことです。当時腕立て伏せ10回もできなかった。痩せたんですけど、階段の上り下りの辛さは変わっていないなぁと。
そこで、2019年1月から本格的に筋トレを開始しました。ワークアウトの頻度は最低週2回で余裕があればプラスアルファ。でも1回の時間は30分程度です。
筋力をつけるためにも結構食べていますが、ちょっと食べすぎたなぁと感じたときでも、タンパク質の摂取はそのままに炭水化物を減らすと体重もすぐに戻ります。筋肉がついて痩せやすい体質になった気がします。
特に姿勢がよくなって、肩こりがなくなったのが大きいですね。パソコンでの作業中心なので、画面に集中して頭が前に出ることで肩こりがひどかったのが、ほとんどなくなりました。
板倉:仕事するときの姿勢も良くなったってことですか?
河野:いや、仕事のときは、今でもどうしても姿勢が悪くなりがちなんですが、運動をすることでリセットされる感じですね。
それから、電車で座りたいと思わなくなりました。立ちっぱなしでも疲れない姿勢になったってことでしょうね。お尻にチカラが入った状態で立てている感じがあります。あと歩き方も変わりましたよ。
板倉:スクワットやると後ろへ重心をかける感覚が分かるようになるんです。人間って前側に重心をかけるほうが楽に歩ける気がしてそうなりがちなんですが、実は疲れやすい。スクワットは正しくできるようになるとお尻、モモ裏の筋肉の使い方が分かってくるので、歩き方も変わってきます。
立ち姿もかっこよくなってますよね。
河野:ありがとうございます 笑。
板倉:メンタル面の変化はどうですか。
河野:集中力がとぎれなくなった、というのが一番大きいですね。それと頭がいつもクリアな状態で考えられるようになったと感じています。
仕事柄、経営者の方と多く会うんですが、やっぱり年齢が上がってくるとみんな体力がなくなってきているのを見ていて感じます。60歳を過ぎて体力落ちてきて、中には病気がちになっている社長さんもいます。もう少し体力があれば、その年齢でもさらに頑張れるのにと感じます。
50歳を過ぎれば、普通に生きていれば誰でもどんどん体力が落ちてきますからね。
板倉:河野さんがワークアウトを始めたのは50代前半ですが、もっと遅い時期からのスタートだと難しかったですか?
河野:50代が始めるリミットじゃないかな。60歳を過ぎてなかなか筋トレをスタートできない気がします。経営者なら70歳までは普通にはたらく時代です。体力が落ち始める50歳以降をパフォーマンス高く仕事をするために、40代に運動をはじめとする体のメンテナンスを開始できれば、なおよいと思います。
板倉:仕事の面でいい影響はありましたか?
河野:ありましたよ。まず体力がついて疲労感がなくなったことで、圧倒的に量をこなせるようになりましたね。こういうと偉そうですが、同業の人で、今の私の仕事量をこなせる人はいないと思いますよ。それくらいやっています。
確定申告時期などは、正確性を求められる作業が1ヶ月半くらい膨大にずっと続くわけですが、体力ついたことと、頭のクリア度が高まり集中力が続くことで、生産性が大きく高まりました。
もちろん、業務効率を高めるための様々な工夫はしていますが、やはり体のパフォーマンスがあがったことがベースにあると感じています。
仕事をたくさんもらっても、それで残業残業、バタバタ仕事になって対応も後手に回る、その結果トラブルを抱える、というのが悪いパターンの典型ですが、相当な量のお客さまのサポートをさせてもらっているにも関わらず、余裕と自信をもって仕事ができています。
板倉:筋トレをすることでテストステロンというホルモン出て、経営者にとって欠かせない挑戦心や自信や決断能力を高めることが分かっています。経営というお仕事にはワークアウトは役立っていますか?
河野:経営って決断の連続ですよね。立てた目標に向かっていくために決断を下し、仮説と検証の繰り返しです。そして決断のスピード、頭の回転が必要。運動していることで体力、頭のクリアさが有効に機能していると感じています。常に体調を崩さずに仕事ができていることも大事ですね。
それに、仕事ももちろんですが、人生は仕事だけではありませんから。
私はいま畑を持っていろいろな野菜を趣味で作っているんですが、これも以前とはぜんぜん違いますよ。前は穴掘りした後は腰がパンパンに張ってしまって大変でしたが、今は腰にこないですからね。
仕事に余裕がある分、畑仕事にも十分時間を割いて楽しめています。人生全体にとっていい影響が出ていますね。
板倉:「運動は始めることより続けることが難しい」という側面もあると思いますが、継続することについてはどうでしたか?
河野:これはもう、実感として、ひとりでは無理だったと思います。トレーナーをつけないとまず100%自分だけではできなかった。トレーナーじゃなくても、サポートしてくれる何かがなければまず無理ですよ。
年収が高い人ほど運動習慣を持っているというのは、やはりトレーナーを付けられる人が多いからというのはあるんじゃないかなぁ。もしくは仲間を作るか。コミュニティなどで一緒にやる仲間ができれば継続できますよね。
板倉:特に海外などはそうですが、一流企業の多くの経営者が、多忙にも関わらず自分の生活にワークアウトなど健康マネジメントを組み込んでいます。なぜそうなのか、今日のお話からも理解できました。本日は貴重なお話をありがとうございました。
実感しているワークアウトの効果
【河野さんの今後の目標】
ベンチプレス 現在50Kg×10回3セット→目標60Kg×10回3セット
スクワット 現在80kg×10回3セット→目標90Kg×10回3セット
を2021年末に達成すること。
その後は、その体脂肪率を13%以下にする。
ワークアウト開始前
2018年3月30日
現在(ワークアウト継続中)
2020年9月9日